プロ教師が直接指導 学童型個別指導塾「けやき」|東京都国分寺市

国分寺市で評判の「学童型個別指導塾」
教師歴30年以上のプロ教師が直接指導!
お子様の放課後、丸ごと面倒見ます!

ホーム ≫ ブログ ≫

ブログ

デジタル教科書がやってくる。でも心配なことが・・・

AI
新聞報道によれば
「紙の教科書をデータ化した「デジタル教科書」が新年度から、全小中学校に無償で提供される。文部科学省が、2024年度の本格導入に向けた実証事業として外国語(英語)で配布し、希望する学校の一部には、ほかの教科からも1教科分を提供する。紙との併存や費用のあり方などについて課題を洗い出す。」(1月8日朝日新聞)
 
いよいよ紙の教科書からタブレット等で読むデジタル教科書に大きくシフトしようとしています。体験版は既に誰でもダウンロードできる環境があります。

https://www.mitsumura-tosho.co.jp/2020s_digital/index.html
 
今までも、様々なデジタル教材はありましたが、それらは各教師の判断で、必要に応じて教師がダウンロードして、児童生徒に示しながら活用するというスタイルでした。
 
しかしこれからは、紙の教科書が姿を消し、すべての教科でタブレットなどの端末を使った授業にシフトしていきます。
 
コロナの影響で、日本の教育がデジタル後進国であることが露呈した文科省が、焦りまくって全国の小中学生に端末を配布したことで、この流れが一気に加速しました。
 
しかし、私はこの状況を手放しでは喜べないのです。今の子どもたちの実態についてはこのブログでも何回か取り上げてきましたが「動画」を見続けて育ってきた今の子ども達には「活字を読んでその意味を理解する力 = 読解力」が決定的に欠けているからです。
 
国立情報学研究所社会共有知研究センター長の新井紀子教授が、その著書「AI vs.教科書が読めない子どもたち」で警鐘を鳴らしているように、今の小中学生の大部分は教科書が読めていない、言い換えれば教科書に書いてある内容が理解できていないという実態があるのです。

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/jikkoukaigi_wg/kakusin_wg1/siryou4.pdf
 
ですから問題の本質はデジタルかそれともアナログか、と言うデバイスの問題ではなく、どうやって子ども達に活字(日本語)に触れる機会を増やして、その内容を理解する力=読解力を身につけさせていけるか、と言う点なのです。
 
子ども達一人1台タブレット、持ち帰り自由、WIFI環境でインターネット接続自由になった今、確実に子どもが動画にはまる時間が増えていきます。実はそれが大問題だと考えています。学校だけで子どもの学力が解決するのではないのです。保護者が家庭で、子どもたちのネット環境を適切に管理し、動画の視聴時間を制限して、読書や教科書の音読など、意図的に活字に触れ合う時間を確保していかないと、子どもたちの学力向上は望めません。
その結果子どもたちは、新井先生が指摘する負の連鎖に陥ってしまいます。(以下)
 
教科書が読めない ⇒ 
予習も復習もできない 自分ひとりでは勉強できない ⇒ 
貧困下でも塾に通わなければならない ⇒ 
勉強の仕方がわからない ⇒ 
AIに職を奪われる・新しい職種に移動できない ⇒ 
労働力不足なのに失業や非正規雇用が増大 ⇒ 
格差拡大、内需低下、人口がさらに減少

 
新井先生は義務教育が果たすべき役割をはっきりと指摘しています。それは「中学を卒業するまでに、中学校 の教科書を読めるようにすることが公教育の最重要課題である」と・・・
 
私たち子どもの教育に携わる者は、この言葉を重く受け止めて取り組まなければならないと思います。
2022年01月15日 20:04

国分寺市「すべての人ひとを大切たいせつにするまち宣言」

image9211312167
個別指導塾けやきは、東京都のへそと呼ばれる国分寺市の中心部に存在します。その国分寺市が令和3年12月10日に「すべての人ひとを大切にするまち宣言」を広く宣言し、ニュースでも取り上げられました。ご存じない方もいると思いますので、宣言の全文を載せておきます。
 
国分寺市「すべての人ひとを大切たいせつにするまち宣言」
 
  すべての人はかけがえのない存在であり、すべての人の尊厳は守られるべきものです。しかし、今もなお世界では尊厳が損なわれる事実が起きています。
 
  いかなる理由による差別も受けることなく、すべての人が個人として尊重され、多様な生き方を相互に認め合える共生社会の実現のため、「すべての人を大切にするまち」を宣言します。
 
  1 互いの立場を認め合う国分寺市
  1 互いの意見を認め合う国分寺市
  1 互いに助け合う国分寺市
 
  令和3年12月10日 国分寺市
 
多少抽象的ではありますが、相手の立場に立ち相手を尊重し、そして助け合う気持ちを大切にしていこうという、わかりやすい宣言であると思います。

2年前から始まったコロナによる様々な活動の制限で、人の心も大きく揺さぶられてきました。直接会ってしっかり話をすれば理解しあえるのに、なかなかそれができない時期もありました。そんな時代だからこそ、今回の宣言は値打ちがあるものだと感じています。
 
個別指導塾を運営していると、やはり子どもたちは一人ひとりみんな違うし、みんなそれぞれ素晴らしい資質を持っていると感じます。その生まれ持った資質や能力を、どこまで引き出せるかは、もちろん本人の取り組みが重要なことは言うまでもありませんが、子どもの教育にかかわるすべての大人たちの支援も、大切なのだと改めて実感しています。これからも一人ひとりの資質や能力が最大限発揮できるように、支援を工夫していきたいと考えております。
2021年12月16日 17:56

小学校におけるプログラミング的思考で身につく5つの力

7cbac_1186_47595559_10829d07-1
令和2年度から小学校で、令和3年度からは中学校で、令和4年度からは高等学校で、それぞれプログラミング教育が必修化されます。では文科省はプログラミング教育を通して子どもたちにどのような力を身に着けさせようとしているのでしょうか?
 
文科省HPの小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)によれば、プログラミング的思考について次のように定義しています。
 
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力

つまり、プログラミング教育は、プログラミング的思考を学ぶための一つの方法なのです。
 
「ではプログラミング的思考は論理的思考と同じなのか?」と思われた方もいるかもしれませんが、正確に言うとその2つは異なるものです。

まず、論理的思考とは、因果関係を整理し順序立てて考えることを意味します。

一方、プログラミング的思考は、論理的思考を前提としたうえで、効率的で最適な手段を考えることを言います。
 
スマートフォン、タブレットなど、十数年前には考えられなかったようなものが、今や「当たり前」のものとして生活に根付いていたりします。

このような目まぐるしい進化の中で、あふれる情報や新しい技術を整理し、自らの問題解決のために何が必要か判断し、効率的で最適な手段を考える力は、もはや社会を生きるための必須のスキルと言えるでしょう。

プログラミング的思考は、たとえプログラミング関係の仕事につかなくても、これからの社会を生きる上では必要不可欠の教養だと考えられます。

一般的にプログラミング的思考で身につくとされる能力は「抽象化」「分解」「順序立て」「分析」「一般化」の5つです。それぞれ具体的に見ていきましょう。

【抽象化】
世の中にはチキンカレー、ビーフカレー、カツカレーやスープカレーなど、いろんな種類のカレーがありますが、これらはひとくくりにすることができますよね。キーワードはもちろん「カレー」です。こんなふうに異なる者同士の共通点を発見してひとつの記号(今回の場合は「カレー」)にまとめるのが「抽象化」の能力です。
 
共通点を見つけ出すという力に限って言えば、人とのコミュニケーションの場面でも役立ちます。例えば初対面の人と話す時、自分との共通点を見つけられれば会話が弾むきっかけになります。

【分解】
チキンカレーを想像してみましょう。それにはどんな材料が使われていますか。鶏肉、人参、玉ねぎ、ジャガイモ、カレー粉、各種スパイスなど様々なものが挙げられます。
チキンカレーという料理を、こんなふうに材料別に取り出せる能力が「分解」にあたります。つまり全体像を一つひとつのパーツに分解し、正しく把握する力ということになります。

【順序立て】
料理で順序立てと言えばレシピのことです。いま頭の中で分解したばかりのチキンカレーの材料を再び完成品に戻すにはどうすればいいのかを整理する作業です。

鶏肉と玉ねぎと人参、ジャガイモを切って油を引いたフライパンで火を通し、鍋に水を入れてひと煮立ち。鶏肉などの具材に火が通ったらカレールーやスパイスを投入して仕上げたらご飯を盛りつけたお皿の上へ。最後に福神漬けやラッキョウを添えて完成。これが「順序立て」の能力です。完成形を想像し、必要な作業を適切な順番で(さらに効率よく)行うために必要な能力がこれに当たります。

【分析】
できたチキンカレーを食べてみると、前に作った時よりもいい出来だった!それは具材の煮込み方が絶妙だったから。こんなふうに前例を踏まえ、どうすれば次はより良くできるかを考えるのが「分析」の能力です。
 
【一般化】
おいしいチキンカレーのつくり方を知っているのが自分だけではもったいないですよね。他の人でも同じものができるように誰にでも分かりやすく示すのが「一般化」の能力です。つまり料理のレシピ本などは個人の調理方法を読者に分かるよう一般化したものなんですね。

「抽象化」「分解」「順序立て」「分析」「一般化」。文字で書くといかにも難しそうです。しかし料理を例に説明できたことでも分かる通り、プログラミング的思考はコンピューターのことではなく、意外と日常の暮らしに役立ちそうなものという感覚は持っていただけたのではないでしょうか。
 
プログラミング的思考を学ぶためにオススメなものとして、ロボット製作も挙げられます。

例えば料理のようなものだと、自分がやった結果がそのまま見えるカタチになります。ところがプログラミングの結果は画面上での確認だけになるので「ちょっと物足りない」という声も、よくお聞きします。そんなお子様ににおススメなのがロボット製作です。

自分の手で組み立てたロボットを自分の思い通りに動かすには、最終的な完成形を予想し、調べ、考え、動かすといった一連のプロセスが必要になってきます。何度も組み立て直し、何度もプログラムを考えて作り直す過程を通じて、子どもたちは知らず知らずのうちに思考力や問題解決力を身につけていきます。これは、自分の手を使ってものづくりをする中で必要な能力を鍛える「ハンズオン」と呼ばれる教育手法です。

ロボットを自分の思い通りに動かしたい!という子どもの純粋な動機を、プログラミング的思考のほか、科学的な知識、想像、創造力のトレーニングに直に結びつけやすいのが特長です。
 
このように、プログラミング教育は、子どもの持つ好奇心を引き出しながら、先に述べた5つの力をバランスよく伸ばしていくことが出できる教材であると考えています。
 
当個別指導塾ではSONYのKOOVというプログラミング教材を導入していますが、子どもたちに一番人気の教材です。
 
無料体験も随時行っておりますので、是非お気軽にお問い合わせください。
すべてのお問い合わせはこのホームページのお問い合わせフォームよりお願いいたします。
2021年12月03日 17:22

中学受験のメリットとデメリットを考える・・・

20211111-00010000-chanto-000-1-view
今年も受験シーズンが近づいてきました。
今も昔も、私立中学の受験を考えているご家庭は一定数存在します。また受験をサポートするための進学塾もそれなりに子どもが集まっているようです。
 
しかし高校受験とは違い、中学受験は本人の意思というより保護者の希望で受験を決めるケースがほとんどです。ですから一番気を付けなければいけないのが、子ども自身がどれだけ受験に対して前向きにとらえられるか・・・?という点です。
 
私は長年公立中学校に勤務して毎年新入生の様子を見てきましたが、中学受験に失敗し、自己肯定感が持てないまま学習や学校生活に前向きになれない生徒が一定数いたのも事実です。また「お前は絶対に〇〇中学に行くんだ!」と父親に言いつけられて何とか受験を突破したものの、入学後にその私立中学の校風になじめず、不登校になってしまい挫折したまま公立中学校に転入してきた生徒も何人かいました。(一般に私立中学校では不登校になり出席日数が足りないと退学を求められます)
 
中学受験が本人にとって実り多きものになるためには、しっかりとした動機付けが欠かせません。その動機も親が与えるのではなく、本人の内発的な動機が育っていないと、結果として「親に無理やり受験させられた」との意識がついて回るので、何か学校生活でトラブルがあると「こんなはずじゃなかった」と親を怨むようになります。
 
まずは親子でよく話し合い、私立中学に進学することのメリットを十分理解したうえで、子どもが納得したうえで自発的に受験に取り組む姿勢が必要です。
 
私立受験を希望する保護者の話を聞く機会も多かったのですが、「公立中は荒れているから行かせたくない」という話や「小学校時代にウマが合わないあの子と同じ学校には行かせたくないので受験させる」などという話もよく耳にしました。
 
確かに公立中は入試がないので、様々な個性や学力の生徒が集まってきます。中にはやんちゃな生徒もいるし、おとなしい生徒もいます。学力もばらばらです。いじめもあれば教師も定期異動で代わっていきます。でも決してすべての公立中学校が荒れているわけではないし、地域に根差した特色ある教育活動を工夫している学校もたくさんあるのです。公立中学で色々な仲間に刺激を受けながらたくましく育っていく子どもの姿もたくさん見てきました。
 
私は同じ地域で育ってきた子どもたちが、地域の仲間と様々な体験を共有しながら成長していくことには大きな教育的意義があると思っているので、公立中学校には「地域立学校」としての存在意義があると思っています。

一般によく言われている私立中学校と公立中学校のメリットとデメリットをまとめておきます。
  メリット デメリット
私立中学校 ・入試を経て、比較的同じ学力の生徒が集まっている。
・建学の理念に賛同した家庭が集まっている。
・施設設備は比較的新しい。
・高校受験がない(付属校の場合)
 その分部活などに打ち込める。
・多彩な人付き合いの機会が少ない。
・人間関係が固定化しやすい。
・学費も含めてコストがかかる。
・通学時間が長い。
・親同士の付き合いが大変。
・校風に合わないと学校生活が苦痛になる。
公立中学校 ・同じ地域で育った子ども同士で成長できる。
・様々な価値観を持った仲間と触れ合える。
・コストがかからない。
・どこに進学しても教育内容に大きな差がない。
・教師の指導力にばらつきがある。
・教師の異動で雰囲気が変わることがある。
・家庭環境もさまざまである。
・施設設備が古い学校もある。
・学校経営で個性が出にくい。

さらに中学卒業後に高校・大学と同じ系列の私立学校に進学できるかどうかも、気になる点だと思います。 
そのあたりも総合的に考えて、最終的には子どもがどのように育ってほしいのか、長い視野で見たうえで、各ご家庭で判断されるのがよいのだと思います。
 
受験は子どもにとって大きな負担とストレスであることは間違いありません。受験に費やすエネルギーを子どもがやりたいと思っているほかの活動に向けていれば、そちらで大きな成果が得られるケースもあると思います(サッカーや野球に打ち込んで高い成果を収める子どももいます)

保護者としては、子どもの特性をよく理解して、その子の持つ能力や興味関心が最大限に発揮できる進路選択を行っていくことが大切なのではないかと考えています。
2021年11月18日 18:55

小学校でも導入が検討されている教科担任制のメリットとは?

images
現在ほとんどの小学校の授業は「学級担任制」です。ご存知のように、担任の先生がすべての教科を受け持ち指導するというスタイルです。実は長年このスタイルが続いてきたのには理由があります。

学級担任制のメリットは、一人の担任が一日中同じ児童を相手に授業を行うので、
 
①子どもの実態がよくわかり、個々の子どもにふさわしい指導がしやすい。
②授業の進み具合で時間割の順番を入れ替えるなどの融通が利きやすい。
③子どもの学習の定着度が把握しやすいので、評価がしやすい。
④児童の表情や行動の変化を、一日の生活、全教科の指導を通して観察することができるので、児童の状態を把握して適切な指導ができる。
等が挙げられます。
 
一方で学級担任制には以下のようなデメリットも指摘されています。それらは、

①担任の専門外の教科指導力が伴わない。(指導が苦手な教科がある)
②担任の負担が大きい。(1日中学級から離れられない)
③担任と相性が悪い児童にとって学校生活が苦痛になる。
 
そこで一部の学校では、特に高学年の授業に中学校のような「教科担任制」を取り入れています。(東京でもかなりの自治体で取り入れています)
教科担任制のメリットとしては、
 
①教師の専門性を生かしたより深い指導ができる。
②担任と相性が悪い児童も、別の教科では活躍できる。
③特に高学年で導入することで、中学校での教科担任制への移行がスムーズになる。
④高学年のうちから、教科担任制と言う中学校文化になれることで「中1ギャップ」を防止する効果が期待できる。
 
等があります。

現在文科省では、2022年度から小学5、6年生の「英語」「算数」「理科」「体育」を対象に教科担任制の本格導入を計画しています。4年で8800人程度の教員増を見込み、2022年度予算の概算要求では働き方改革に伴う定員増も含めて54億円(2475人増)を計上しました。

それに対し、少子化で児童数が減っていることを理由に、予算を握る財務省は「持ち時数の少ない中学校の教員に近隣の小学校で授業を受け持たせる」ことで、人員を増やさなくても教科担任制は可能だとして、文科省が要求した予算を認めようとしていないことが報道されています。
 
実際には、小学校への移動や小中での時程の違い(小学校は1コマ45分、中学校は1コマ50分授業)など物理的な制約が多く、中学校の教員が小学校で出前授業を行うことは、なかなか困難を伴います。そんな現場の事情を聞き取ろうともせず、数字だけで予算をカットしようとする財務省の態度には怒りを感じますが、今小学校の現場では何とか教科担任制を取り入れようと、様々な試行錯誤が行われています。
 
私も教科担任制の導入には賛成で、特に理科や英語など高い専門性が要求される教科では、より専門的な教育を受けてきた教員が担当する方が教育的効果が上がることは容易に想像がつくからです。
 
ただし、教科担任制を効果的に運用するためには、専門性の高い教員を配置することが必須なので、ただ単に「中学校の教員に指導させる」と言うような場当たり的な対応ではなく、新たに専門性の高い教員を任用するべきだと考えます。
 
2022年4月から、どのような形で小学校に教科担任制が導入されるのか、今後の議論を見守りたいと思います。
2021年11月07日 19:33

オンライン授業は出席にならない・・・?

e0202010b
2021年10月現在、新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言は解除され、国分寺市内の小中学校も平常の活動を取り戻しつつあります。そんな中、受験生を中心に「学校から緊急事態宣言中のオンライン授業が出席扱いにならないと言われた」との不安の声があることが報道されています。今回はこの問題について整理しておきたいと思います。

出席簿の記入は、「授業日数」「出席停止・忌引等の日数」「出席しなければならない日数」「欠席数」「出席数」「遅刻数」「早退数」を記入することになっています。授業日数は「年間指導計画に基づき学校が一年間に設定した授業のある日」の日数(いわゆる授業日数)です。ところが「身内の不幸」や「インフルエンザ等の感染症にり患した」などの理由があれば、その日数分が授業日数からひかれて、「出席しなければならない日数」となります。ですから「出席停止・忌引等の日数」はいわゆる欠席とは違い、欠席日数にはカウントされません。

今回の緊急事態宣言下のリモート授業も、教育委員会は「出席停止」と考えていて「出席しなければならない日数」には入らないと考えているようです。ですからリモート授業の日数は、出席簿上は授業日数から除外されるので欠席にはなりません。その点はご安心ください。

ただ、「リモートとはいえ授業を受けているのになぜ出席にならないのですか?」という主張も最もですので、文科省も各教育委員会の判断で柔軟に運用するように、と通達を出しています。東京では、港区、足立区、江戸川区の3つの区は、緊急事態宣言がでている間は特例として、オンライン授業を「出席」として扱えると区独自で判断しています。この辺りは教育委員会の判断が分かれるところですので、ご心配な場合は直接地元の教育委員会に問い合わせてみるとよいでしょう。

また、都立高校の入試を担当する東京都教育委員会によると、「そもそも出席日数は入試の際に点数にしておらず合否の判定には影響ない」とし「出席停止などの扱いでも不安に思うことはない」と話しています。

大切なことは、新型コロナの影響で生活が大きく変わり、子どもたちが本来経験する対面での学びや行事などが制約されるなか、進学や成績について疑問や不安を抱かないよう、学校が保護者や生徒に納得いく説明をすることです。さらに、子どもたちが「自分の努力がきちんと評価された」と思えるように子どもの目線に立って向き合っていくことが必要です。リモート授業を受けたことによって、成績的に不利になるなどの不公平感が生まれないように配慮する必要があると思います。

 
2021年10月22日 17:33

10年目の節目、改めていじめについて考える。

190130-1
10月11日、大津市立中学2年の男子生徒【当時(13)】が自宅マンションから飛び降り自殺してから10年が過ぎました。この事件に関しては、当時学校側が「いじめはなかった」と隠蔽し続けたことから社会問題化し、いじめへの対応と防止などについて学校および行政の責務を規定した「いじめ防止対策推進法」(13年6月に可決、同9月に施行)が制定される契機となりました。

文科省はこの事件以前から毎年「問題行動調査」を全国一斉に行っていて、この事件以降いじめの認知件数が右肩上がりで増えています。(特に小学校で顕著)
しかしこれは学校でのいじめが以前より頻発しているというわけではなく、それ以前は「いじめ」と報告されてこなかった様々な事案も現場が積極的に「いじめがあった」と報告を上げるようになったことで「認知件数」が増えていると考えられます。つまりより実態を反映したデータになってきたと考えていいと思います。

いじめ認知件数
今も昔も「いじめ」は確実に存在します。大人社会でもパワハラ・セクハラに代表されるいじめの実態があるのですから、社会の縮図である「学校」でもその影響は避けられません。先生方も手をこまねいているわけではなく、毎月必ず全生徒にアンケートを取り、少しでもいじめが疑われる事案については積極的に関与して未然防止となるよう取り組んでいます。

しかしそれでも私はいじめは根絶できないと感じています。なぜならばいじめが行われる現場が学校内ではなく放課後の時間帯のSNSに移ってきているからなのです。子どもたちは複数のLINEグループに所属していて、グループごとにメッセージの内容を使い分けています。誰か一人が「あいつムカつく」とつぶやけば、グループ内の同調圧力でそれがグループ内の「正義」となります。その結果翌日からグループによるいじめが始まるのです。

このような発生経路を持ついじめは、学校ではまず発見できません。学校側が気付くときはすでに被害者が大きなダメージを受けてSOSを発信した時なのです。それでもSOSを出してくれればまだ解決に向けて動けるのですが、被害者が一人で抱え込み、最悪自死に至るケースも全国的に起こっています。ここにいじめ問題の根深さがあります。

スマホやタブレットを持っている小学生も増えています。保護者は「家庭への連絡用」と思って子どもにスマホを与えているケースが多いですが、子どもたちはスマホは電話だとは思っていないし、電話として使うことも考えていません。彼らにとってスマホは「インターネットが自由に使える端末」なのです。ご家庭でも適切なペアレンタルコントロールを設定し、子どもたちの使用実態は必ず保護者が確認するようにしてください。スマホはあくまで保護者が子どもに「貸し与えている」のであり、管理責任は保護者です。もし管理できないのであれば与えないという選択肢が正解だと思います。

もし、わが子がいじめにあっているという気配を感じたのであれば、すぐに学校と情報共有して対応してください。悪質な事案の場合は警察や児童相談所も巻き込んで、「大事」にしていくことも必要だと思います。
2021年10月12日 19:08

脳科学者が警告「一人一台端末導入で、日本の子どもはバカになる」

9
9月25日のプレジデントオンラインの記事に衝撃を受けました。
脳科学者で東北大学加齢医学研究所の所長を務める川島隆太教授が見出しのタイトルで、今の文科省のICT推進施策を批判しているのです。
川島教授は任天堂DSで大ヒットした「脳トレ」シリーズの開発者で、第一線で活躍されている脳科学者です。川島先生の長年にわたる生徒の追跡調査の結果からは、驚きのデータが得られていました。引用すると

「インターネット使用の頻度が高いと、大脳灰白質と小脳内を結ぶ神経線維の発達にも悪影響が出ていることがわかります。これらの結果を踏まえると、デジタル端末利用が学力を下げる理由は、脳そのものの発達を阻害しているからだと言えそうです」

「インターネットを毎日利用する子どもの脳は、3年間ほどんど発達していなかったわけですが、この結果の中には、毎日利用しているといっても、1日たったの10分だった子も含まれています。つまり、インターネットの利用時間の長い子だけで見ると、もっと悲惨な結果が出ると想定できます」

とのことです。インターネットの利用が子どもたちの脳の発達を妨げているという衝撃的な結果なのです。

確かにファミリーコンピューターが家庭に普及しだした1980年代から「ゲーム脳」という言葉が使われるようになりました。ゲームに没頭している子どもたちの脳波を調べると、「考える」「記憶する」「アイデアを出す」「感情をコントロールする」「判断する」「応用する」など最も人間らしい機能をつかさどり、人間にとって重要な働きを担っている「前頭前野」の血流がほぼ失われているという研究結果があるのです。

では、子どもたちの脳を活性化させるにはどうしたらよいのか、という問いに対して川島教授によれば、脳が働くのは「読書をしたとき」「音読したとき」「紙に文字を書いたとき」「人と対面で話したとき」など、文字や言葉を通してコミュニケーションをとったり考えたりする場面だそうです。

しかしICTの導入でそのような活動場面が限りなく失われているのが、今の子どもたちの実態だということなのです。脳が発達する一番大切な時期に必要な刺激が与えられないということは、取り返しがつかなくなることを意味しています。

今回のこの記事から、動画にどっぷりつかって育ってきた今の小中学生の読解力が極端に下がっている現実の裏付けとなることを確信いたしました。

やはり「読む力」「書く力」「試行錯誤する力」を伸ばすことが子どもたちの脳の成長を促す大切な取り組みであることを再認識しました。
目の前にいる子どもたちとしっかり向き合い、日々の活動に取り組んでいこうと思います。

※プレジデントオンラインの記事はこちらから
https://president.jp/articles/-/50026
 
 
2021年09月25日 19:26

やはりプログラミングは面白い!

MOV_0018_000007
令和2年度から小学校で、今年度からは中学校で、そして来年度(令和4年度)からは高等学校でも「プログラミング学習」が必修化されます。小学校では、すでに2年目に入ったわけですが、子どもたちに話を聞いてみると、学校の授業の中では、なかなかまとまった時間をプログラミングの指導に充てるのは難しい実態があるようです。
 
これは決して学校が悪いわけではなく、もともとカリキュラムの中でのプログラミングの位置づけが曖昧のまま制度がスタートしたためなのです。
 
ご存知のように義務教育では、指導すべき内容が「学習指導要領」で厳格に定められていて、各教科で最低年間何時間指導しなければならないのか、細かく規定されています。
 
しかし文科省はプとグラミング教育を導入するにあたって、他の教科の時数は一切減らさずに「年間35時間をプログラミング指導に充てること」と定めているのです。
 
どういうことかと言うと、算数や理科、図工や音楽などの教科の時間の中に「プログラミング指導の時間を設定しなさい」と言うことなのです。
 
当然先生方は混乱します。先生方もやったことがないプログラミングの指導を「教科指導」の中に組み込まなければならないからです。若手で呑み込みが早い先生は何とか対応できるのかもしれませんが、大部分の中堅ベテランの先生方にとっては「自分が一から学びなおして」指導するわけですからその負担はとても大きいものがあります。
 
ましてタブレットは用意されていてもプログラミングのソフトを導入する予算はつかないので、各自治体や各学校ごとに今は手探りの状態で授業を進めていくしかないのです。
 
プログラミング教育と言っても、難しいプログラミング言語などを指導するのが目的ではなく、「コマンド=命令」を順番につないでいくことで、自分が狙った動きをさせることが出来ることを、子どもたちに実感させることが狙いです。
 
身の回りに増えてきたPCやICT機器も「すべて誰かがプログラムを組んで目的通りの動作ができるように考えられている」と言うことを子どもたちに実感させることが大切だとされています。
 
残念ながら現段階では学校現場がまだその指導に追い付いていないのが実態なのです。

個別指導塾けやきでは開設当初からSONYが開発したKOOVという教材を取り入れて指導を行っています。KOOVはタブレットの画面上で指で動かしながらコマンドをつないでいくことで、様々な動きを組むことが出来る教材です。難しい理屈は一切抜きに、直感的に操作ができますので、低学年の子どもでも自由にプログラムを組んで、ロボットを動かすことが出来ます。
 
個別指導塾けやきでは現在4年生~6年生がKOOVに取り組んでいます。中には2時間以上夢中になって作業を進める子どももいます。自分が命令したとおりにロボットを動かすことは達成感があり子どもたちはとても充実した時間を過ごしています。
 
また、思い通りに動かないこともしょっちゅうで、「何でだ~~」と叫びながらもいろいろと試行錯誤を繰り返し、やっと思い通りのプログラムが完成した時の感激もひとしおです。
作品のレベルもどんどん上がってきているので、この子どもたちが将来どんな活躍をしてくれるのか、私も楽しみにしています。
 
個別指導塾けやきは国分寺市唯一の「KOOV公式パートナー」として正式に認定を受けた施設です。ぜひ多くの子ども達に、この感動を味わってほしいと思います。
 
無料体験は随時受け付けています。また日曜日の10時から説明会も実施しています。ぜひ親子でお気軽にご参加ください。皆様のご利用をお待ちしていおります。
_20210904_162301 1
 
2021年09月04日 16:17

全国学力調査の結果から見えてくる子どもの生活実態とは?

読書する少女
文科省は、毎年4月に全国の小学校6年生と中学校3年生を対象に学力調査を行っています。毎年どこの自治体の成績が良かった等ニュースになりますが、私が注目しているのは「質問紙調査」と言う子どもたちの生活実態についてのアンケート調査の結果です。こちらは「毎日ほぼ決まった時刻に起きていますか」とか「朝ごはんは毎日食べていますか」など子どもたちの日常の生活習慣に関する質問が中心で、この結果を見ると、子どもたちの生活実態が毎年どのように変化しているのかがわかります。

実は今年の結果の中で、例年に比べて大きく変化した項目が2点ありました。

1つは「普段(月曜日から金曜日),1日当たりどれくらいの時間,テレビゲーム(コンピュー タゲーム,携帯式のゲーム,携帯電話やスマートフォンを使ったゲームも含む)をし ますか」と言う質問です。過去7年間、ゲームをやる時間は毎年少しづつ増えていく傾向にあったのですが、今年はそれが一気に増えました。
1日2時間以上やっている子どもの割合は、小学生で49.1%(昨年度は30.8%)中学生が56.7%(昨年度は37.1%)と昨年度に比べ一気に20%ほど増加しています。理由としては学校が休校になり、家で過ごす時間が増えたことが考えられますが、実はゲーム以外にも動画を見たりSNSをしている時間も増えていることが考えられるので、子どもたちの放課後の時間の多くはゲームや動画視聴に奪われているという実態が加速しています。当然その分家庭学習(復習)に充てる時間は減っているわけですから、学習の定着度が下がっていることは間違いないと思います。
スクリーンショット 2021-09-01 163549


もう一つ気になったのが「新聞を読んでいますか」と言う質問に対し、「全く読まない」と答えた子どもの割合は小学生で70.1%(昨年度は61.2%)、中学生で76.4%(昨年度は70.9%)でこちらも過去最高です。もはや子どもたちにとって「新聞は読む必要のないもの」となっているのです。
新聞を取っていない家庭が増えていることも大きな要因ですが、子どもたちがきちんとした論説文に触れる機会が激減しているのが今の日本の実態です。(ちなみに平成25年度は全く読まない子どもは小学生で45.9%、中学校で55.2%でした)
スクリーンショット 2021-09-01 163800
https://www.nier.go.jp/21chousakekkahoukoku/report/data/21qn_02.pdf

このブログでも過去に何回かお伝えしましたが、このデータから見えてくるのは、放課後の時間にゲームや動画にのめりこみ、活字に触れることがほとんどないという子どもの実態なのです。この傾向にどこかで歯止めをかけていかないと、子どもたちの基礎学力・読解力はどんどん奪われていくのではないかと心配しています。
動画やアニメ、ゲームは刺激的で子どもたちにとって魅力的な存在です。でも一方で読書でしか味わえない「空想力」「想像力」の魅力を何とか子どもたちに味わわせてあげたいと思います。
個別指導塾けやきでは、様々なジャンルの本を用意して、放課後の読書の時間を確保することを狙いの1つにしています。読解力こそが人生を有意義に生きる力だと信じて、子どもたちの学びを支援していきたいと思います。
無料体験実施中です。お気軽にお問い合わせください。
2021年09月03日 08:58

個別指導塾「けやき」

【電話番号】 042-847-2258

【営業時間と受付時間】 営業時間:15:00~19:00
受付時間:15:00~20:00

【住所】 〒185-0032
東京都国分寺市日吉町3-10-5

教室紹介はこちら

入塾説明会のご予約はこちら

モバイルサイト

個別指導塾「けやき」スマホサイトQRコード

スマートフォンからのアクセスはこちら