プロ教師が直接指導 学童型個別指導塾「けやき」|東京都国分寺市

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脳科学者が警告「一人一台端末導入で、日本の子どもはバカになる」

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9月25日のプレジデントオンラインの記事に衝撃を受けました。
脳科学者で東北大学加齢医学研究所の所長を務める川島隆太教授が見出しのタイトルで、今の文科省のICT推進施策を批判しているのです。
川島教授は任天堂DSで大ヒットした「脳トレ」シリーズの開発者で、第一線で活躍されている脳科学者です。川島先生の長年にわたる生徒の追跡調査の結果からは、驚きのデータが得られていました。引用すると

「インターネット使用の頻度が高いと、大脳灰白質と小脳内を結ぶ神経線維の発達にも悪影響が出ていることがわかります。これらの結果を踏まえると、デジタル端末利用が学力を下げる理由は、脳そのものの発達を阻害しているからだと言えそうです」

「インターネットを毎日利用する子どもの脳は、3年間ほどんど発達していなかったわけですが、この結果の中には、毎日利用しているといっても、1日たったの10分だった子も含まれています。つまり、インターネットの利用時間の長い子だけで見ると、もっと悲惨な結果が出ると想定できます」

とのことです。インターネットの利用が子どもたちの脳の発達を妨げているという衝撃的な結果なのです。

確かにファミリーコンピューターが家庭に普及しだした1980年代から「ゲーム脳」という言葉が使われるようになりました。ゲームに没頭している子どもたちの脳波を調べると、「考える」「記憶する」「アイデアを出す」「感情をコントロールする」「判断する」「応用する」など最も人間らしい機能をつかさどり、人間にとって重要な働きを担っている「前頭前野」の血流がほぼ失われているという研究結果があるのです。

では、子どもたちの脳を活性化させるにはどうしたらよいのか、という問いに対して川島教授によれば、脳が働くのは「読書をしたとき」「音読したとき」「紙に文字を書いたとき」「人と対面で話したとき」など、文字や言葉を通してコミュニケーションをとったり考えたりする場面だそうです。

しかしICTの導入でそのような活動場面が限りなく失われているのが、今の子どもたちの実態だということなのです。脳が発達する一番大切な時期に必要な刺激が与えられないということは、取り返しがつかなくなることを意味しています。

今回のこの記事から、動画にどっぷりつかって育ってきた今の小中学生の読解力が極端に下がっている現実の裏付けとなることを確信いたしました。

やはり「読む力」「書く力」「試行錯誤する力」を伸ばすことが子どもたちの脳の成長を促す大切な取り組みであることを再認識しました。
目の前にいる子どもたちとしっかり向き合い、日々の活動に取り組んでいこうと思います。

※プレジデントオンラインの記事はこちらから
https://president.jp/articles/-/50026
 
 
2021年09月25日 19:26

やはりプログラミングは面白い!

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令和2年度から小学校で、今年度からは中学校で、そして来年度(令和4年度)からは高等学校でも「プログラミング学習」が必修化されます。小学校では、すでに2年目に入ったわけですが、子どもたちに話を聞いてみると、学校の授業の中では、なかなかまとまった時間をプログラミングの指導に充てるのは難しい実態があるようです。
 
これは決して学校が悪いわけではなく、もともとカリキュラムの中でのプログラミングの位置づけが曖昧のまま制度がスタートしたためなのです。
 
ご存知のように義務教育では、指導すべき内容が「学習指導要領」で厳格に定められていて、各教科で最低年間何時間指導しなければならないのか、細かく規定されています。
 
しかし文科省はプとグラミング教育を導入するにあたって、他の教科の時数は一切減らさずに「年間35時間をプログラミング指導に充てること」と定めているのです。
 
どういうことかと言うと、算数や理科、図工や音楽などの教科の時間の中に「プログラミング指導の時間を設定しなさい」と言うことなのです。
 
当然先生方は混乱します。先生方もやったことがないプログラミングの指導を「教科指導」の中に組み込まなければならないからです。若手で呑み込みが早い先生は何とか対応できるのかもしれませんが、大部分の中堅ベテランの先生方にとっては「自分が一から学びなおして」指導するわけですからその負担はとても大きいものがあります。
 
ましてタブレットは用意されていてもプログラミングのソフトを導入する予算はつかないので、各自治体や各学校ごとに今は手探りの状態で授業を進めていくしかないのです。
 
プログラミング教育と言っても、難しいプログラミング言語などを指導するのが目的ではなく、「コマンド=命令」を順番につないでいくことで、自分が狙った動きをさせることが出来ることを、子どもたちに実感させることが狙いです。
 
身の回りに増えてきたPCやICT機器も「すべて誰かがプログラムを組んで目的通りの動作ができるように考えられている」と言うことを子どもたちに実感させることが大切だとされています。
 
残念ながら現段階では学校現場がまだその指導に追い付いていないのが実態なのです。

個別指導塾けやきでは開設当初からSONYが開発したKOOVという教材を取り入れて指導を行っています。KOOVはタブレットの画面上で指で動かしながらコマンドをつないでいくことで、様々な動きを組むことが出来る教材です。難しい理屈は一切抜きに、直感的に操作ができますので、低学年の子どもでも自由にプログラムを組んで、ロボットを動かすことが出来ます。
 
個別指導塾けやきでは現在4年生~6年生がKOOVに取り組んでいます。中には2時間以上夢中になって作業を進める子どももいます。自分が命令したとおりにロボットを動かすことは達成感があり子どもたちはとても充実した時間を過ごしています。
 
また、思い通りに動かないこともしょっちゅうで、「何でだ~~」と叫びながらもいろいろと試行錯誤を繰り返し、やっと思い通りのプログラムが完成した時の感激もひとしおです。
作品のレベルもどんどん上がってきているので、この子どもたちが将来どんな活躍をしてくれるのか、私も楽しみにしています。
 
個別指導塾けやきは国分寺市唯一の「KOOV公式パートナー」として正式に認定を受けた施設です。ぜひ多くの子ども達に、この感動を味わってほしいと思います。
 
無料体験は随時受け付けています。また日曜日の10時から説明会も実施しています。ぜひ親子でお気軽にご参加ください。皆様のご利用をお待ちしていおります。
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2021年09月04日 16:17

全国学力調査の結果から見えてくる子どもの生活実態とは?

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文科省は、毎年4月に全国の小学校6年生と中学校3年生を対象に学力調査を行っています。毎年どこの自治体の成績が良かった等ニュースになりますが、私が注目しているのは「質問紙調査」と言う子どもたちの生活実態についてのアンケート調査の結果です。こちらは「毎日ほぼ決まった時刻に起きていますか」とか「朝ごはんは毎日食べていますか」など子どもたちの日常の生活習慣に関する質問が中心で、この結果を見ると、子どもたちの生活実態が毎年どのように変化しているのかがわかります。

実は今年の結果の中で、例年に比べて大きく変化した項目が2点ありました。

1つは「普段(月曜日から金曜日),1日当たりどれくらいの時間,テレビゲーム(コンピュー タゲーム,携帯式のゲーム,携帯電話やスマートフォンを使ったゲームも含む)をし ますか」と言う質問です。過去7年間、ゲームをやる時間は毎年少しづつ増えていく傾向にあったのですが、今年はそれが一気に増えました。
1日2時間以上やっている子どもの割合は、小学生で49.1%(昨年度は30.8%)中学生が56.7%(昨年度は37.1%)と昨年度に比べ一気に20%ほど増加しています。理由としては学校が休校になり、家で過ごす時間が増えたことが考えられますが、実はゲーム以外にも動画を見たりSNSをしている時間も増えていることが考えられるので、子どもたちの放課後の時間の多くはゲームや動画視聴に奪われているという実態が加速しています。当然その分家庭学習(復習)に充てる時間は減っているわけですから、学習の定着度が下がっていることは間違いないと思います。
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もう一つ気になったのが「新聞を読んでいますか」と言う質問に対し、「全く読まない」と答えた子どもの割合は小学生で70.1%(昨年度は61.2%)、中学生で76.4%(昨年度は70.9%)でこちらも過去最高です。もはや子どもたちにとって「新聞は読む必要のないもの」となっているのです。
新聞を取っていない家庭が増えていることも大きな要因ですが、子どもたちがきちんとした論説文に触れる機会が激減しているのが今の日本の実態です。(ちなみに平成25年度は全く読まない子どもは小学生で45.9%、中学校で55.2%でした)
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https://www.nier.go.jp/21chousakekkahoukoku/report/data/21qn_02.pdf

このブログでも過去に何回かお伝えしましたが、このデータから見えてくるのは、放課後の時間にゲームや動画にのめりこみ、活字に触れることがほとんどないという子どもの実態なのです。この傾向にどこかで歯止めをかけていかないと、子どもたちの基礎学力・読解力はどんどん奪われていくのではないかと心配しています。
動画やアニメ、ゲームは刺激的で子どもたちにとって魅力的な存在です。でも一方で読書でしか味わえない「空想力」「想像力」の魅力を何とか子どもたちに味わわせてあげたいと思います。
個別指導塾けやきでは、様々なジャンルの本を用意して、放課後の読書の時間を確保することを狙いの1つにしています。読解力こそが人生を有意義に生きる力だと信じて、子どもたちの学びを支援していきたいと思います。
無料体験実施中です。お気軽にお問い合わせください。
2021年09月03日 08:58

創意工夫が試される2学期となりそうです。

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2学期が始まりました。デルタ株の感染の拡大が止まらず、全国的に小中学生の感染も増えていることが報告されています。
予想される最悪のシナリオとしては、

子どもが感染(無症状か軽症) ⇒ 学校で感染拡大 ⇒ 子どもがウイルスを家庭の持ち込み、家庭内感染が拡大

というもので、この悪い連鎖を止めるためには、学校での感染拡大を水際で防ぐしかないと思います。休憩時間のうがい手洗いや換気など、学校側も最大限の配慮をしています。ですからもし症状が出た場合は絶対に無理に登校せず、すぐに医療機関を受診し、医師の指示に従うことが必要です。力を合わせてこの難局を乗り越えていきましょう。

当然、学校での授業も様々な制約を受けざるを得ません。リモートで行われることも多いでしょうし、時差登校や、曜日を分けた登校が行われるかもしれません。子ども達も不規則な形の授業でなかなか生活のリズムができにくいと思います。

そこで求められているのが、一人ひとりが家庭学習をどうやって充実させていくか・・・?ということです。

しかし保護者の皆様も様々な制約を受けながら苦労してお仕事を続けられていると思うので、なかなか子どもの学習を見てあげることも難しい方も多いと思います。

そこで、子どもだけでも取り組める学習課題を見つけてあげることが大切です。考えられるものとしては、

〇読書:おうち時間が増えた分は、動画(YouTubeなど)ではなく、活字を読む時間を増やしてあげてください。自分で読みたいと思える本であればなんでもいいと思います。興味関心がある内容についての本を選んであげたいですね。

〇漢字練習と計算練習:これは学力の基礎ですし、一人でもできる取り組みです。1日30分でもいいので毎日しっかり取り組みたいです。

〇もしご家庭で新聞を取っているのであれば、「親子で一緒に記事を読む」「子どもが興味を持ちそうな記事は音読させる」のもいい方法です。食後の隙間時間などを活用して「読む」「話す」活動を増やしたいところです。

学校も頑張っていますが、今は「家庭で家族が一緒に学ぶ」ことが非常に重要です。こんな緊急事態だからこそ、逆に家族のきずなを深め、親子の会話を増やし、子どもの疑問に寄り添いながら一緒に解決策を探してあげられるといいですね。
 
個別指導塾けやきでは、はたらく保護者の皆様を全力でサポートいたします。学校から帰ってきた4年生以上のお子様の放課後の時間を夜7時まで丸ごと面倒見ます。個別に課題解決のお手伝いをいたします。学校の教科書に合わせた学習内容をe-learningで予習復習ができます。各自が意欲的にプログラミングに取り組める環境もご用意いたします。もちろん万全の感染症予防対策を講じておりますので、安心してご利用ください。毎週日曜日には説明会及び無料体験を実施しております。ぜひお気軽にお問合せ下さい。
 
2021年08月26日 17:52

1日10分! 活字に触れることで人生は変えられる。

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コロナの終息が見えない中、2学期が始まります。この夏は各地で緊急事態宣言が発令された状況下で、子どもたちもなかなか屋外のレジャーを楽しむことは難しかったのではないでしょうか?「コロナさえなければ!」との思いは日増しに強くなる一方ですが、そんな事情とはお構いなしに時間は過ぎ去っていきます。

間もなく2学期が始まります。(最近は8月中に始まる学校が増えています。これも授業時間確保のためにはやむを得ない措置なのです)次々と姿を変えて現れる変異株対応もあり、今まで以上に「感染しない・させない」対応が求められます。ここは辛抱強く取り組むしかないと思います。当塾でも「検温」「手洗い」「アルコール消毒」「換気」「大声を出さない」などの基本に立ち返り、日々活動を継続しています。おかげさまで感染者は出ておりませんが、気を抜かずにできることに取り組んでいきます。

さて、お子様の2学期への準備は整ったでしょうか?宿題に「日記」などがあれば日々の習慣としてしっかりと取り組ませたいところです。もう一つ保護者の皆さまに常日頃お願いしているのが「動画を減らして活字体験を増やす」ということです。文字情報の処理=読解力はすべての学力の基本です。小学生の間にできるだけ「読解力」を向上させておくことが中学校に進学してからの「学習の定着」に大きな影響を与えます。毎日10分でも構わないので、

・しっかりと活字を読む。
・内容を把握する。
・内容を自分の言葉でアウトプットする。

という作業を行ってください。

小学校卒業までに、新聞のコラムや社説が自分なりに要約できるようになれば、中学校での学力獲得はほぼ実現できると思います。そのためには「とにかく動画の底なし沼から子どもたちを救い上げる」ことが必須です。ぜひご家庭でもお子さんと話し合いをしてほしいと思います。

「学問に王道なし」ではありますが「努力は裏切らない」ことも事実です。日々の小さな積み重ねを大切にしていきたいですね。
 
2021年08月17日 19:03

夏休みの宿題と言えば「自由研究」どうします?

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 夏休みの宿題の定番と言えば、理科の自由研究ではないでしょうか。
私も理科の教員だったので現職時代は生徒に課していた時期がありました。

 狙いは「普段疑問に思っていることを、自分でじっくり掘り下げて考察する」取り組みをさせることなのですが、課題を出される生徒や家庭にとっては負担感がある取り組だったかもしれません。なかなか自分でテーマを見つけて取り組むことが出来ない生徒も多いので、最後の方は極力こちらでテーマを与えて取り組ませていました。

 私が出したテーマの例は、
〇牛乳パックカメラで写真を撮ろう!
〇手作り聴診器で自分の脈拍を測ろう!
などで、モノづくりを通して身の回りの現象に興味関心を持ってもらうことを狙いとしたものが多かったです。

 大切なのは、自分で「これならできそう!」と思うテーマを見つけることです。当然学校の先生に相談するのも「アリ」ですし、最近ではネット上でも様々なサイトでテーマが紹介されていますので、そんな情報を参考にするのもよいと思います。

 夏休みであれば教科書の学習から少し離れて、じっくり時間をかけて取り組むこともできますので、もし自由研究が出題されているのであれば、前向きにとらえて取り組んでほしいと思います。また親子で一緒のテーマについて探求する体験ができると忘れられない思い出になりますね。コロナの影響でなかなか帰省や屋外のレジャーもしにくい夏休みですが、ちょっと工夫して親子で楽しい時間が過ごせるといいですね。

参考になりそうなサイトを載せておきます。
 
https://www.honda.co.jp/kids/jiyuu-kenkyu/
https://benesse.jp/jiyukenkyu/
https://kids.gakken.co.jp/jiyuu/grade/3-4/
https://kids.gakken.co.jp/jiyuu/grade/5-6/
https://studysapuri.jp/course/junior/parents/kyoiku/article-97.html
https://site.ngk.co.jp/feature/natsuyasumi/
https://www.olympus.co.jp/technology/jiyuukenkyu/?page=technology_jiyuukenkyu
 
 
 
 
2021年08月03日 18:20

いよいよ夏休みが始まります。

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 今週から夏休みが始まります。オリンピック・パラリンピックもあり、またコロナの終息が見通せない中の夏休みとあって、子ども達も何かとストレスが多い夏休みになることが予想されます。また在宅勤務の保護者の方も増えると思うので、ますます「休業期間中の子どもたちの居場所をどう確保するか」という悩みを抱えている方も多いのではないかと思います。

 例年であれば「夏休みは普段できないことにいろいろチャレンジしましょう」というのが鉄板のミッションなのですが、おうち時間が増えている今、非日常体験を子どもたちに味わわせることは結構難しいのではないでしょうか。できれば家以外にもう一か所子どもたちが安心して好きなことに打ち込める環境があるといいですね。中学生になれば部活動があり、それに打ち込む子どもたちも多いです。(指導している先生方やコーチの負担は大きいのですが・・・)でも小学生の場合、「塾や習い事」が多いのではないでしょうか?

 中学受験を考えているのであれば、この期間をどう有効に使うかはきっと最大の関心事なのでしょう。しかし現実には中学受験は少数派で、ほとんどの子どもたちは地元の公立中学校に進学します。そんな子どもたちにもしっかりと基礎学力を身につけさせたいと願うのは当然のことだと思います。

 個別指導塾けやきは夏季休業期間中も営業しています。ここで取り組むのは

 ・宿題完成(基本的に休業前半にすべての宿題を完成させることを目標にします)
 ・復習(e-learningで各自の進度に合わせた学習の総復習が可能です)
 ・プログラミング(令和2年度から必修化されたプログラミング学習を先取りできます)
 ・読書(豊富な蔵書で読書の時間を確保して、子どもたちの読解力を向上させます)

 まとまった時間が取れる休業期間だからこそ、「やりたいことにしっかり取り組む」経験は子どもを大きく成長させます。私が直接子どもたち一人ひとりに合った学習方法を提案させていただきます。無料体験、施設見学も随時承っておりますので、是非お気軽にご相談ください。
 
2021年07月19日 09:53

実は自分が苦手な内容の方が教えやすい・・?

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 私は中学校の理科の教師として、長年「理科」の教科指導を行ってきました。実は大学時代は理論物理学の研究室に所属していたので、様々な数式を使って自然現象を説明することをテーマに取り組んでいました。そのため恥ずかしながら実験観察の技能に関してはちゃんと身につけてはいませんでした。

 ところが実際に指導の現場に出て子どもたちに授業をするようになり、すぐに壁にぶつかりました。それは「話していることが生徒に通用しない」ということでした。当時(まだ昭和の時代)中学校の理科は学年ごとの教科書ではなく、1分野(物理分野・化学分野)2分野(生物分野・地学分野)に分かれていて両分野を週に2時間ずつ学習するというカリキュラムでした。私の専門が物理だったので、自然に1分野の授業を多く受け持ったのですが、教科書に書いてあることを、自分なりにわかりやすく解説しているのですが、子どもたちの反応がとても悪いのです。なかなか「わかった!」とは言ってくれません。どちらかというと「何それ」「何言ってるのかわかんないよ」という反応が多数だったのです。

 今思えば当然なのですが、生徒はその授業で教わるべき内容について何の知識も経験もない状態で授業を受けています。知らなくて当たり前ですよね。ところが私はなまじ知識や経験があるものですから、自分が学生時代に理解してきた道筋通りに説明すれば、生徒も理解できるはずだ!」と思い込んでいたのです。でもこれって実は全くの勘違いなのです。

 生徒が「理解」に至るまでにはそれまでに各自の獲得してきた知識や経験、興味や関心などがベースにあり、それは10人いれば10人ともそのベースが異なっているのです。だから1つの現象を説明しても、ある生徒には「なるほど」でも別の生徒にとっては「何それ」となってしまうのは実は当然なのです。当時の私は正に「頭でっかち」の状態で生徒にとっては「上から目線で」授業をしていたのです。そんな「空回り」の状態が何年も続いていたので、今でもその頃私に教わった生徒達には申し訳なく思っています。

 そんな私に転機が訪れたのは、校内事情で2分野を教えなければならなくなった年でした。実は私は生物が苦手なんです。高校時代にも成績はあまりよろしくなく、大学時代も苦手意識があったので最低限の実習や実験をこなすだけで通り抜けてきたのです。

 それで実際に教えてみると、生徒の悩みと共感できる部分が多いことに気づいたのです。つまり「そうだよね、そこよくわからないよね。でも私も昔わからなかったから大丈夫だよ」という感覚です。自分が苦手なだけに、理解できない生徒の気持ちが逆によくわかるのです。実はこの点に授業者としての成長の余地がありました。知識や経験のない生徒相手に新しいことを教えるのですから「授業者も生徒と同じスタートラインに立つところから始めないと、なかなか生徒には受け入れられない」ということに気づかされました。このことに気がついてからは、むしろ苦手意識を持っていた生物や地学の授業の方が生徒の反応がよくなり、成績も伸びるようになりました。「生徒の立場に立って」授業をしなければならない!という教訓にたどり着いたのです。

 「生徒は分からなくて当たり前、その状態からどこまで段階的に理解を深めさせることができるのか」正に授業者としての正念場であり、最も力を注がなくてはいけない部分に気づかされました。でも気づいてからは精神的には少し余裕をもって授業ができるようになりました。「生徒に通じない」というストレスもかなり減ったのです。

 授業で大切なことは「正しいことを伝えること」ではなく「生徒自身に気づかせること」です。今まで主流だった講義形式の授業ではなく、生徒同士がお互いのコミュニケーションの中から「あっそっか!」と気づく場面が多い授業にスタイルを変えていく必要があります。

 このパラダイムシフトこそが今盛んに言われだした「アクティブラーニング」なのです。後輩の皆さんにはぜひ、生徒の活動の時間を保障し、その中から多くの気づきが得られるような授業構築を期待したいと思います。老兵ではありますがそんな彼らを今後もしっかりと支援していく覚悟です。
 
2021年07月08日 17:00

非認知能力を育てるために、家庭でできる取り組みとは?

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 数値化できない!でも人生の土台となる大切な非認知能力。それではどうやって能力開発をしていけばよいのでしょうか?
ヒントになりそうなことをまとめてみます。



1.子どもをまるごと受け止める
  ⇒自己肯定感(今の自分で大丈夫なんだ!)を育てる。


 親子のスキンシップやコミュニケーションを通して、子どもは「自分は自分のままでここにいてもいいのだ」と自己肯定感を高めます。
 何があろうと、絶対に手を差し伸べてくれる、味方になってくれる人がいるという安心感が心を安定させ、自分のことを大切に思います。また、いろいろなことに好奇心を持ち、「自分ならできる」とポジティブな感情でチャレンジするようになっていきます。
「自分そのものを認めてもらっている」という自己肯定感は非認知能力の土台となります。

2.色々な遊びやお手伝いを日常的に行う
  ⇒自分が誰かの役に立ち喜ばれる存在であることを学ぶ。


 家の中でのひとり遊びや兄弟との遊び、ごっこ遊び、体を使う外遊び、身近なものを使っての工作遊び、などさまざまな遊びをとことんさせてあげましょう。何をして遊ぶのか、自分で決めさせてあげましょう。

 主体的に遊ぶ子は、何をするにも自ら積極的に動こうという意欲を持ちますし、遊びの中で工夫する力も身につけていきます。
 お友だちと一緒に遊ぶことは、人と協力して何かを行う楽しさを知る絶好の機会。人との関わりにはルールがあることや時には我慢を求められること、自分の意見を主張しなくては伝わらないのだ、という発見もあるでしょう。人を思いやる気持ちも育みますし、自分の思い通りに遊べない時があっても、気持ちを切り替えていくようになります。

 いっぱい遊んだ子どもの方が、学校の勉強に高い意欲で取り組む傾向にあるとも言われています。

 お手伝いをしてもらうのもおすすめです。お皿を並べたり、洗濯ものを畳んだり、年齢に応じてできることをしてもらいましょう。「手伝ってくれてありがとう、うれしいよ」と感謝の言葉をかけられることで、子どもは自分の行動が人の役に立つことを理解します。
 日々の暮らしの中で行う遊びやお手伝いから得る、さまざまな経験や感情が、非認知能力を養うことでしょう。

3.子どもの好きなことをさせる
  ⇒好奇心をエネルギー源にして探求心が育つ。


 もし、子どもが好きなことを見つけて、「やってみたい」と意欲を見せたら、その思いを受けとめるのが親の役目。チャレンジする子どもを応援してあげましょう。

 ひとつの好きなことから興味が枝葉的に広がっていくことも子どもにはよくあること。 電車好きの子どもが、車両の名前や路線の名前、駅の名前を覚え、日本地図に興味を持つようになった、などが良い例です。「親が教えなくても、いつの間にか、勝手に地図を見るようになっていました」ということはよくある話です。知的好奇心が刺激され、自分でどんどん知識を深めるようになるのです。

 子ども時代にやりたかったけどできなかったことを子どもに託したり、「子どもが苦労しないように、子どものためを思って」と先回りしていろいろ与えたりするのは、子育て中の人なら思い当たるふしがあるのではないでしょうか。 でも、それは親自身の気持ちであり、子どもが望んでいることではないはずです。子どもはやりたいと思っていないことや興味のないこともありますから、無理やりさせるのは避けましょう。

 子ども本人が押し付けられていると感じる状態が続くと、「自分がやりたいと言っても、親は聞いてくれない」とやる気の芽をつんでしまいます。好きなことを見つけても否定されるだけだと思い、何に対しても意欲を持たずにあきらめてしまうでしょう。

 子どもが好きなことを見つけたら、まず否定しないでください。「好きなことをやる自分を応援してくれる」と感じた子どもは、自己肯定感を高め、非認知能力も自分のものにするでしょう。

 あなたのお子さんには夢中になれるものがありますか・・・?
夢中になる体験が子どもの非認知能力を育てます。

 まずは多彩な体験をさせてあげてください。その中からきっと子どもの人生の土台となる「夢中になれること」が見つかるはずです。



 
2021年06月21日 17:30

非認知能力とは? 幼少期の教育が40歳で有意な差を生む

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 今、一部の教育関係者、心理学者たちが「非認知能力」の重要性を訴えています。日本ではまだあまりなじみのない言葉ですが、非認知能力(英語ではnon-cognitive skills)とは、IQや学力テスト、偏差値などのように点数や指標などで明確に認知できるものではないけど、子どもの将来や人生を豊かにする一連の能力のことを指しています。
一口に定義できるものではないのですが、たとえば、やり抜く力、目標に向かって頑張る力、自制・自律性、自己肯定感、他者へ配慮、コミュニケーション能力、論理的な思考力などが該当します。
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具体的にいくつか例を挙げてみましょう。

非認知能力の例その1:意欲・意志力がある、何かに夢中になる力

 意欲や意志を持った子どもは、自分がやると決めたら、大人が思った以上に考えを巡らせますし、何かを想像したり、創り出したりすることもあります。できなかったことをできるようにするにはどうすればいいのか考えていろいろ試してみることもあるでしょう。うまくできないときは、「なぜかな?」「どうしたらいいのかな?」と子どもなりに考えて解決する場合も。失敗しても何度も挑戦する気持ちを持っています。
また、好きなものに熱中すると、まわりの人が声をかけても気が付かないほどの集中力を発揮するとも言われています。
 
非認知能力の例その2:自分のことを好きだと思える力

 特に幼児期の子どもは、いちばん身近な存在である親から愛されることがなによりも大事。自分のすべてを受け止めてもらえると心の安定感を得て、自分に自信を持ちます。親をはじめとするまわりの人に大切にされたら、子どもも親やまわりの人たちを大切にし、思いやる心が芽生えます。「成功しても失敗しても、家族が自分を好きなことには変わりない」という気持ちがあるので、臆せずやりたいことに積極的にチャレンジするでしょう。

 一方、自己肯定感が低いと、「やりたい」と思う意欲を持ちにくいようです。やりたいことが見つかっても「自分にはできるわけがない」と気持ちに蓋をしてしまう場合も。「家族は自分を好きだ」という自己肯定感が、何かをしようと思う気持ちの土台にあるのです。
 
非認知能力の例その3:自分の気持ちを前向きにコントロールする力
 
 自分の気持ちをコントロールするというのは、感情を押し殺して我慢をするということではありません。自分の思い通りにならないから、と怒ったり、泣いたり、相手のことを傷つけたり、何かをやってもうまくいかないからと途中で投げ出したりするのは、感情のおもむくまま行動しているということです。コントロールとは程遠い状態です。

 「嫌だな」と思う自分の心に正面から向き合って、どうすればいいかを自分で考えて行動していくのが自分の気持ちをコントロールするということ。その力があれば、困難があっても、気持ちを切り替えて、対処して、乗り越えることができるようになるでしょう。
 
非認知能力の例その4:他者とコミュニケーションできる力

 小学校、中学校や高校、大学、さらに社会に出ても、私たちはさまざまな人と出会います。一緒に何かを作ったり、助け合ったりする機会もたくさんあります。そのような場面では、相手の気持ちも思いやりながら、行動することが求められます。また自分の意見を伝えることやリーダーシップを求められる場合もあるでしょう。
 人とコミュニケーションできる力は、幼児期はもちろん、大人になってからも必要な力です。
 
幼児教育で著名な東京大学名誉教授の汐見稔幸氏は、非認知能力を魚捕りで例え、

① 罠をひたすら作り続ける集中力、
② 罠を改善したり罠を仕掛けたりするポイントを考える直感力、
③ 魚が取れなくてもあきらめない忍耐力、
④ 失敗してもまあいいかと思える楽天性、
⑤ 友達と協力する力、
⑥ 間違ったことをしたら素直に謝ることができる正直さ、


これらが非認知能力であると述べています。
 
 どうやら学校の授業ではなく、自然とのふれあいや家族とのかかわり、集団生活の中で身に着けていく能力のようですね。では、この非認知能力が子どもの人生をどのように豊かにするのでしょうか。

 これについては、子ども達を2つのグループに分け、長年追跡調査をした社会的実験のデータが残っています。
「ペリー就学前教育プログラム(ペリー・プレスクール・プロジェクト)」と呼ばれている調査で、これは何年もかけて行われた社会的調査で、非認知能力という概念が見出されるきっかけとなったものです。

 ペリー就学前教育プログラムは、経済的余裕がなく幼児教育を受けさせられない貧困世帯の3~4歳の子ども123人を対象に、その約半分に、週3回、午前中に毎日2.5時間、教室で授業を受けさせ、週に1度教師が家庭訪問し90分間の指導を行いました。授業を担当する先生は修士号を持つ専門家に限定し、読み書きや音楽などを教えました。これを2年間続けました。
そして、就学前教育プログラムに通った子どもと通わなかった子どもで、その後の彼らの生活や人生にどんな違いが生じるかを、実に約40年にわたり追跡調査しました。

 すると、就学前教育プログラムの教育を受けた子どもと受けなかった子どもで、犯罪率、学校中退、留年率、雇用、麻薬使用、大学入学、就職に優位な差が認められました。
つまり、就学前(乳幼児や保育園、幼稚園の時期)に教育を受けることで、その子が大人になってからの、雇用形態や所得、学歴、仕事ぶりや社会的能力に優位な差が生まれることが分かりました(Heckman and Scheinkman, 1987、Heckman and Masterov, 2007など)。

以下がそのデータの一部です。
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 これは40歳の時点で両者のグループを比較した結果です。幼児期に教育を受けた場合、大人になってから、月給や持ち家率に有意な違いがあることが分かります。
 では、非認知能力はどのようにすれば、身に付けることができるか。親なら気になるところです。

 日本ではまだそれほど非認知能力という概念は浸透していません。教育関係者でも非認知能力について詳しく知る人は少ないのが現状です。
非認知能力は、学校の試験の点数や運動能力といった目に見える結果、数値化できるものではなく、正解がなく、数値化もできません。
しかし、人生のどの時期にも必要な力で、人生をより豊かにするものと言えるでしょう。

 幼児期から非認知能力を育むには、子どもの気持ちや主体性を大事にし、自己肯定感が高まるようにしましょう。こうしてさまざまな体験からも子どもは、非認知能力<前向きに取り組む力><あきらめずに挑戦する力><他者とコミュニケーションする力>を自然に養います。 
では家庭でできる非認知能力を育てる方法にはどのようなものがあるのでしょうか?
 
【以下次号】

 
2021年06月16日 16:48

個別指導塾「けやき」

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