久しぶりに小学生に理科の授業を行いました。

副校長時代に勤務していた品川区の義務教育学校(小中一貫校)では、年に1度PTA主催でサイエンスフェスティバルというイベントを行っています。
土曜日の午前中に1年生から6年生まで全クラスで一斉に理科の授業を行うという、ユニークなイベントです。
当然その学校の職員だけでできるわけもなく、外部から様々なキャリアを持つ講師陣をお招きして、様々な講座を開設するのです。講師を務めるのは
「世界一受けたい授業」に出演している方や、大学や研究所の教授、企業の研究員など各界の一流の講師陣の皆様です。
私は3年生と4年生を担当しました。今回はモノづくり理科で、混色キット(Color Blender Kit)【写真】を作りました。このキットは、シアン、マゼンタ、イエローの三原色を、0(薄い)から5(濃い)まで各5段階に調整しながら混ぜて、できる色が観察できるという優れものです。子どもたちは、自分で選んだ色を混ぜることで、様々な色が作れることに感動していました。このキットを開発してくださったのは、キャノンで長年プリンターの開発に携わってこられた中島先生です。光と色のスペシャリストですね。
この講座以外にも、「スノードームづくり」「万華鏡づくり」や「東京の野生動物」や「クジラとサメの違い」など様々なテーマで子どもたちが実験観察モノづくりに取り組みました。このイベントも私が勤務していたころから10年間続いて今やすっかりその学校の特色ある教育活動の一環として定着しています。「鉄は熱いうちに打て」と言いますが、子どもたちはみんな理科が大好きです。そんな好奇心旺盛な子供時代に、印象に残る体験をたくさん積ませてあげることの大切さを改めて感じた一日となりました。
2020年11月09日 17:51